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【感想/Netflix】泣きたい私は猫をかぶる(若干ネタバレ有) [日本アニメ]


★泣きたい私は猫をかぶる
https://www.netflix.com/watch/81281872

題材: 日常、悩み、恋愛
時間: 1時間45分
音声: 日本語・英語・ポルトガル語(ブラジル)
字幕: 日本語・韓国語・ポルトガル語(ポルトガル)・簡体字中国語・英語
分類: SF、ファンタジー
声優: 
 笹木美代:  志田 未来(しだみらい)
 日之出賢人: 花江 夏樹(はなえなつき)
 深瀬頼子:  寿 美菜子(ことぶき みなこ)
 猫店主: 山寺 宏一(やまでらこういち)

周囲になじめない少女の唯一の楽しみは、
猫に変身して好きな人に会いにいくこと。
でもそんな毎日を続けるうちに、猫と人間の境界が次第にあいまいになり始め...。

Netflix作品概要ページより引用(当記事投稿時の紹介文より)


周囲に馴染めず家族の輪から抜け出した主人公・美代こと
やることなすことが一般人を超越しているために「無限大謎人間」と呼ばれるムゲ(通称)は
ある夏祭りの夜、人間の言葉を話す巨大な猫に出会い、“猫に変身できるお面”を貰います。

それを付けることでムゲは猫に変身できるようになり、
昼間は物語冒頭より前から想いを馳せていた日之出賢人(以下、日之出)に
猛アタックを繰り返す日々を送り、
夜間はこっそり家を抜け出して猫の姿で日之出の元へと会いに行きます。

初めのうちは冗談だと受け取られていたものの、
ある日を境に告白を決意したムゲが徹夜で書いたラブレターを本人に渡すべく立ち上がった直後、
クラスメイトに取り上げられた挙句、
茶化され当事者の決意や想いを踏みにじるような騒ぎに発展。

更に、そういった告白や恋愛ごとの雰囲気を“恥ずかしい”と思っていた日之出は
今までの猛アタックも含めて、ムゲ本人に向かって怒鳴りつける口調で
『大嫌いだ』と盛大に振ります。

そこに畳みかけるように再婚をした母や、自分を捨てた実母への絶望、
己を含んだ、すべてのものが嫌になり、猫の姿で家出をしてしまいます。

初めこそは“それでいい”と思っていたムゲでしたが、
人間と猫の間で揺れていた猫の姿のムゲから突然人間の顔をしたお面が落ち、
それが何かお面屋(巨大猫)に問うと、

“猫になりたい”と思ったから、“人間のお面が外れた” のだと言う。

つまり、このまま時が経てばムゲは人間の姿には戻れず、
いずれは人間の言葉を理解できない猫になってしまう。

それでは自分が今しなければならない事が果たせない。
人間に戻りたい。
戻って、きちんと伝えるべきことを伝えて、やり直したい。
――そう思っているのに、お面屋は何処かへと消え去ってしまう。
その後を追って、ムゲは自分と向き合う冒険へ。


物語前半は日常で、弱い自分を見せないようにポジティブに捉えて気取っているムゲ。
物語後半はそんな日常から逃げ出す過程で自分と、周囲と向き合う勇気を手に入れるムゲ。

勿論、日之出にも、親友の深瀬にも個々に事情があり、
誰もが“うまくいっている訳ではない”のですが、
日常の何気ない描写や、感情の起伏が丁寧に描かれているので、
感情移入もし易く、ムゲの心情に何度も泣かされました。

元々、映画館での上映を予定していたようですが、
コロナウィルスの影響でNetflixの独占配信に切り替わったのだとか。
なので契約しないと見れないのですが(PC・スマホ・タブレットのいずれかで見れます)、
スタッフロールでのショートアニメで物語が完結するので、
普段スタッフロールを見ない方は、衝撃(?)の結末を見るまで消さないように!!
因みにスタッフロールがすべて終わっても
最後の最後にセリフがあるのでご注意ください。

***

主題歌『花に亡霊』 ★★★★★
挿入歌『夜行』 ★★★★★
エンドソング『嘘月』 ★★★★☆
シナリオ : ★★★★☆ ファンタジー要素があるので急にぶっ飛ぶ
登場人物 : ★★★★☆ 
糖度   : ★★★★☆ 
悲哀   : ★★★☆☆ 飼い猫に自分の居場所を奪われる所がウッってなる
ホラー  : ☆☆☆☆☆ 
エグ・グロ: ☆☆☆☆☆ 
シリアス : ★★★★☆ 
涙腺崩壊 : ★★★★☆ 擦れ違い好きさんはハンカチ用意
ギャグ  : ★☆☆☆☆ 冒頭のノリにはついて行けなかった… 

世界観  : ★★★★☆
音楽   : ★★★★☆ 
総合   : ★★★★☆ 
オススメ度: ★★★★☆
>ムゲと同じように周囲に馴染めなくて悩んでいる人、
再婚したけど実の我が子のように向き合えない人、
実の子を捨てて(離れて)しまったけど少しでも気にかけている人、
今後の進路について悩んでいる人、
悩んでいる人を見かけたけどどうしていいか分からない人…など、
何かに悩んでいる人に訴えかける作品になっていますので、
いろんな年代の人が関心を持っていただけたら幸いです。

と言うわけで、まだ見てない人は当記事で語られていない、
その他諸々もしっかりと感じ取るために、是非ネトフリに登録して見てみてください!
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